平成29年度 図南病院 病院指標

当院には、緩和ケア外来、緩和ケア病棟があり、他医療機関からの悪性疾患の紹介患者が、内科・外科ともに上位を占めています。

上位１位の慢性Ｃ型肝炎は、在院期間が２～３日の腹水濾過濃縮再静注法の患者様が多く含まれている為、平均在院日数より短くなっています。
上位２位～４位は、一般病棟から緩和ケア病棟に移り療養を続ける患者様が含まれていますので、平均在院日数より長くなっています。

上位３位ともに、手術後に一般病棟から地域包括ケア病床や障害者病棟に移り、在宅復帰に向けたリハビリ治療を続けた患者様が多く含まれているので、在院日数が全国平均より長くなっています。
上位３位の股関節・大腿近位の骨折は、転倒により立位・歩行不能になった患者様が慢性疾患のコントロールを行いながら、杖歩行で自宅に退院するまで１５０日以上入院したので在院日数が長くなっています。

上位１位の胸水・腹水濾過濃縮再静注法は、腹水から癌細胞、血球、細菌など細胞成分を除去し、体に必要な蛋白（アルブミン、グロブリン）を回収して血管内に戻して再利用する治療です。腹水濾過目的に入院される場合は２～３日以内に退院されています。
上位２位の内視鏡的大腸ポリープ切除術は、内視鏡を大腸に挿入し、ポリープの下に水を入れて膨らまし、スネアと呼ばれる円形状のワイヤをかけて、高周波電流を流して切除する手術です。クリニカルパスを利用し、１泊２日で退院しています。